支部総会の会場で、特集のテーマ「伝えたいこと」についてメッセージをお願いしました。残念ながらすべての方からはいただけませんでしたが、御協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。紹介させていただきます。
水谷 令子 家政学部食物学科 昭和三十六年卒
私たち高齢者からの希望ですが、若い方たちから私たちに望むことがあれば伺いたい。強いて伝えたいということは、人生はゆっくり、まじめに、過ごして下さいということです。
中西 栄美 理学部数学科 昭和三十六年卒
歩け!歩け!歩け!
半世紀余り車に乗っていた完全な車人間だったが、六十五歳頃から歩くことに目覚め、七十五歳からさっぱり車を捨てた。3㎞以内なら歩いて行く。歩くことの効用は
①体形維持 お腹も出ない
②快食快便
③いい知恵が浮かぶ|岡潔先生も歩いている途中しゃがみ込んで地面に数式を書かれていたとか。
④気持ちがアップする
等々、良いことづくめです。
北村 真佐子 文学部英語英文学科 昭和三十八年卒
私は第二次世界大戦の中、生命からがら北朝鮮から日本に父母に守られて帰ってきました。貴い生命がどれほど犠牲になったことでしょう。遠い昔のことのように思えますが、両親の必死の思いや行動を思い描いています。私の願いは絶対に戦いのない平和な世の中を持続させていくことであり、持続させていただきたいことです。
斎藤 ちあき 家政学部食物学科 昭和四十二年卒
昔と違って今は仕事をしながら子育てがしやすい社会環境になっています。是非とも結婚と子育ての両立をめざして意欲的に人生を生きてほしいと若い方に期待しています。
東 博美 理学部生物学科(植物学専攻) 昭和四十七年卒
年をとるにつれ、母や姑が言っていたことが思い出されます。「ああ、こういうことを言っていたんだな!」とか「こういう気持ちになるものなんだ!」とか思いながら、若いときには寄り添えなかった感情が何となく理解できるようになってきました。
相手の気持ちになって考える『思いやり』とは、なかなか難しいものですが、いつも心しておきたいものです。
萩原 範子 家政学部食物学科 昭和四十七年卒
今や外国人観光客が年間二千四百万人を超えると報道されていますが、観光都市奈良でも、私の学生時代の時は、外国人観光客を見ることが少なく、唐招提寺や東大寺や二月堂でアルバイトしていても、あまり出会いませんでした。もしあの時、外国人観光客が多かったら、英語に自信を持てる人生になったのではと懐かしむこの頃です。
延与 恭子 理学部化学研究科 昭和四十八年卒
秀吉による、朝鮮侵略により国交が断絶していたが、対馬藩の骨折りで徳川家康と朝鮮王朝との間で国交が回復され、江戸時代に十二回朝鮮通信使が日本を訪れた。その資料がこの秋、ユネスコの世界記憶遺産として登録された。私達は、2007年から二年に一度、その足跡をたどってソウルから東京まで歩いている。
服部 登紀子 文学部史学科 昭和五十三年卒
春夏秋冬の四季の移り変わりのある、日本の豊かな自然を次の世代に引き継いでいきたいです。そのために環境やエネルギーの問題に関心をもち、まず、自分の身の回りで取り組めること(ゴミの分別、リサイクル、節電など)を続けて、少しでも自然を守っていきたいと思います。
畑中 善子 家政学部被服学科 昭和五十三年卒
祭りの心・・・ 最近は地域の祭りの形がいろいろ変わってきていますが、そもそもの「まつり」とは何だったのか、少しは伝えてもらいたい。
菊本 博子 理学部数学科 昭和五十六年卒
四季折々美しい国日本に生まれ、毎日無事に朝を迎え、食事を頂ける幸せを実感しています。
日本の純国産のお米をたくさん召し上がって頂き体をつくり、健康な生活、人生を送って頂きたいと思います。
杉野 仁美 家政学部食物学科 昭和五十六年卒
コミュニケーションの方法としては、「話す」「書く」が主なものだと思いますが、点字や手話ができる人はどの程度の割合でいるのでしょうか。仕事柄、点字も手話も少しだけ勉強させていただきましたが、知れば知るほど奥が深く、初心者の域から出ることができませんでした。でもやはりコミュニケーションの方法は、できるだけたくさん身につける方が良いと多くの人に伝えたいです。
細川 美和子 家政学部被服学科 昭和五十七年卒
卒業後、家庭科の教員として、仕事を続けさせていただいています。直接、授業に関係のある仕事から、あまり関係のないことまで、種々の事柄がやって参ります。小さい事は、後回しにしがちですが、むしろ、細かいことから先に片付けていく方が、本当に大切なことにしっかり取り組めるように思います。最近、思うことを書かせていただきました。